投稿日:2025年6月7日
軽井沢の老舗ホテルである万平ホテルが創業から130周年を迎えリニューアルされ、皆さんは次のようなことが気になりませんか。
- 宿泊にあたってどれぐらいの費用が必要なの?
- 施設面やホテルスタッフのサービス面がどう変わったのですか?
- 食事やスタッフのサービスの内容やクオリティはどうなっている?
- 若いカップルやグループが泊まっても場違いにならないですか?
こんな疑問に
「毎年5回以上国内の高級ホテル・旅館に宿泊し、一休.comのプラチナ会員の妻」と
「単身10間の日程で2か国訪問の海外旅を年2回行う、Google Mapの投稿が800万回以上閲覧されGoogleローカルガイド レベル8の私」がリニューアル前と後に実際に泊まった体験に基づいてお答えします。
宿泊費について、私たちの場合は1泊2食付き2人で11万円弱。これに夕食のワインなどのドリンク代やカフェテラスのお茶代が別途かかります。(私たちの総額は、149,832円でした。)
施設面では建物の外観や内装の伝統的な雰囲気はほぼ変わらず、客室のサニタリーが使いやすくなりました。
前回宿泊のとき、満足度の低かった夕食の料理については質・量ともに大満足!
これまでも高水準だったホテルスタッフの対応はより細やかになり私の予想を超えました。
宿泊客は若いカップルから高齢のカップや家族連れまでいろいろな方がいるので、若い方でも気をくれすることはないと思います。
特に若い方に対して、長く思い出として楽しめて、これからいろいろな宿泊体験をするにあたりホテル評価の基準となりえる万平ホテルの宿泊をおすすめします。
リニューアルした万平ホテルはどうかわったの?
2025年5月11日に万平ホテル2回目の宿泊。
前回は2018年8月24日なので7年ぶりぐらいの訪問です。
万平ホテルは、2024年に創業130周年を迎えるにあたり、大規模改修・改築工事を実施、リニューアルして2024年10月にグランドオープン。
万平ホテルリニューアルの印象はパット見は変わってませんが細部ではかなりブラッシュアップされているという印象です。
万平ホテルってどんなホテルなの?
明治27年に創業した、長野・軽井沢の老舗ホテルで、多くの著名人が宿泊しました。特にジョンレノンが愛したことでも有名。
また、ホテルのポーターさんが教えてくれたことですが、日本で初めてチェーン展開したホテルだそうです。名古屋や熱海、東京などにチェーン展開していましたが、いまは、軽井沢だけ。
宿泊館は、「アルプス館」・「愛宕館」・「碓氷館」の3つが廊下でつながっています。
リニューアルした万平ホテルで支払った費用
かかった総額は合計149,832円。
宿泊費(愛宕館、1泊2食付 一休.comで予約) | 109,407円 |
食事時のワインなど(ちょっと多く飲んだ・・) | 12,650円 |
バーでの費用(ほとんどが私です(笑)) | 14,835円 |
カフェテラスでの紅茶とアップルパイ(2名分) | 6,440円 |
売店でのお土産 | 6,500円 |
食事の飲み物代と有名なカフェテラスの費用は削れないけど、バーとお土産をもう少し節約してもいいかも。
ただ、そんなに頻繁に行ける場所ではないので無理して節約しない方がいいかな。
私たちがリニューアルした万平ホテルに行ったのはなぜ?
今回は、相方(妻)の誕生祝いで、2人1泊2食付きのプランで碓氷館にとまりました。
ところで、私たちについてですが、相方はラグジュアリー宿泊志向で年5回は旅行にいきます。もちろん一休.comのプラチナ会員です。(一休はプラチナだといろいろな特典がつくらかお得!)
つねづね、「私が働くのは旅行に行くため!!」と豪語してます。(笑)
私は年に2回海外旅行に行きます。1回の旅行期間は、だいたい10日間で2か国訪問。
外食も大好きで高額なところにも行きますが安価なところも行きます。
Googleマップの投稿は4,770件(写真投稿を含む)
投稿が閲覧された回数は8,083,978回(2025年4月22日のグーグルからのメールより)
ローカルガイドレベルは8です。
【施設面】今回のリニューアルした万平ホテルの宿泊と前回の宿泊の違いと感想
前回は愛宕館に家族5人で宿泊しました。同じ部屋に泊ったのではないので厳密な比較とはなりませんが雰囲気は伝わると思います。
荷物を運んでもらった時のポーターさんのお話では「リニューアルに際して、なるべくこれまでのホテルの雰囲気を踏襲するようにした」とのこと。
フロントと廊下など施設の様子とリニューアルした万平ホテルで感じたこと
リニューアルしたホテルフロント

奥に見えているのがフロントです。
趣きは、リニューアル前と大きく変わっていないです。
チェックインは、日本の旅館の多くはロビーの椅子に座ってチェックインの書類を書くことが多いです。
万平ホテルはホテルらしく(?)フロントに立ったままチェックインの書類を書きます。

リニューアルした廊下

リニューアル前と後はあまり大きな変化はありません。
前回もそうだったか覚えていませんが今回、ホテルの廊下は香りが漂うようになっていました。万平ホテルのアイコンは『すずらん』なのでその香りでしょうか?
昔、タイのホテルで嗅いだような香りを思い出しました。オリエンタルな感じ!
廊下の香りは最近の高級ホテルに多い演出です。
私的には好きな香りですが、においが強めなので人によっては好き嫌いがわかれるかな?
廊下にはエレベータが設置されました。(1部屋を潰して増設したとのこと)
フロントのある『アルプス館』から一番奥の『碓氷館』まで行く際、『アルプス館』の2階は『愛宕館』の1階となるため移動の際は注意していないと迷子になります。私も慣れるまで何回か迷子になり近くのスタッフの方に目的地までの行き方を聞きました。(恥ずかしい・・・)
リニューアルした部屋の様子
部屋の内装はリニューアルの前後であまり変わらない印象です。しかしエコに力をいれているホテルであるため、プラスティックを極力排除していました。
サービスのミネラルウォーターはアルミボトルでしたし、ルームキーも木のカードでした。(木のカードがタッチキーとして機能するのは驚き!)


いちばん変わったのは
サニタリー
画像ではわかりずらいのですが、ガラス扉でシャワー室と洗面室をうまい具合にわけてます。シャワーを浴びてから、そのまま浴槽に入れるのはGood!
フィリピンマニラのペニュンシュラに泊まった時もそうでしたが、外国の高級ホテルでバスタブ付きの部屋に泊まるとシャワーの場所と浴槽が離れていて使いづらことがあります。
外国人にとって「シャワーを浴びる目的は体を洗うこと。浴槽につかることはリラックスするため」と目的が違うということなのでしょうか?
ちなみに、アルプス館と愛宕館の浴槽は、この部屋と違うようです。
あと、高級ホテルなのでターンダウンサービス(夕方から夜にかけて行われる宿泊客の部屋のベッドスプレッドを外したり、ベッドを寝やすいように整えたりする夜の就寝モードに整えるサービス)があるのも良いですね。
【食事】カフェテラス・夕食・朝食についてリニューアルした万平ホテルの感想
有名な万平ホテルのカフェテラスはリニューアルして変わったの?
テラス席も屋内席も変わったような印象は受けません。(右の写真はテラスからの眺め)




万平ホテルのカフェテラスは
ロイヤルミルクティーと
アップルパイがとても有名です。
なぜなら、ビートルズのジョンレノンが好きだったから。
夏場はかき氷も名物です。
ロイヤルミルクティーは濃厚で香りも良くとても好きな味です。家で良い茶葉を使ってロイヤルミルクティーを作ってもこの味がでないのは、カフェテラスで使っている牛乳の脂肪分が高いからかなぁ?
アップルパイは程よく甘さと酸味が抑えられています。私は普段、好んでアップルパイは注文しませんがこちらのアップルパイは美味しくいただけました。
値段はお高めですがぜひ一度は食べてみることをお勧めします。
前回訪問した夏場は非常に混雑していて、カフェの受付名簿に記名してからかなり待ちました。
前回、ホテルにチェックインの際、「宿泊客なのでカフェテラスの予約が取れないか?」確認するも「受けつけていない」とのこと。
しかし、受付名簿に記名してから部屋に戻って、順番が近くなったら部屋に連絡してくれるという対応をしてくれました。(感謝!)
今回もチェックイン時「宿泊客なのでカフェテラスの予約が取れないか?」確認すると「できません」とのこと。
今回カフェテラスは空いていたのですぐ席に案内してもらいました。しかし夏場は特に混雑しますから部屋への呼び出しサービスをしてくれるかの問い合わせをしてみると対応してくれるかもしれません。(保証はしません)
万平ホテルはリニューアルして夕食の味は変わった!?
万平ホテルの夕食は前回と同様にフレンチのコース。
リニューアル後の万平ホテルの料理はリニューアル前に比べて料理の質・量ともに大幅UPで大満足!!
前回の時は、夕食付の宿泊料金を考えたら、夕食を付けずに外で食べた方が良かったと思いました。
しかし、今回の料理は値段に見合うものでした。味は素材の良さを生かした調理法でとても軽快な味わいでした。
余談ですがドレスコードはスマートカジュアルです。私は、ジャケットを着用しました。女性はワンピースが多い。こんな人はいない思いますが、夏でも短パンやTシャツで行くのはやめましょう。ドレスコード違反です。







前回残念だったリニューアルした万平ホテルのバーはどうなっていたか?
前回残念だったバーですが、今回は良かったです!
前回のバーテンダーは有名な方でした。息子と2人でカウンターで飲みんでみました。
その時は常連とおぼしき4人ほどのグループがテーブルで飲んでいた。
有名なバーテンダーは明らかにそのグループの方ばかりを気づかい、カウンターの私たちのグラスが空になっても声をかけませんでした。
確かに1泊だけの客と常連グループではサービスに差が出るのは理解できます。
しかしあまりに露骨な対応の差に、一流と言われるバーなのに「なんだかなぁー」という感じでした。
しかし今回のバーテンダーさんはお客さんそれぞれに注意深く対応してくれて好感がもてました。
また、いろいろなことも教えていただきました。
例えば、ジョンレノンが泊まっているとき、このバーで気分が良くなるとピアノを弾いていたとか・・・




ここでしか飲めない万平ホテルオリジナルの『白州』も紹介していただきました。
写真の『白州』は、万平ホテルが原酒を樽買いしたものをボトリングした万平ホテル専売です。
少し値が張りますがジャパニーズウイスキー好きの方には一献をおすすめします。
リニューアルした万平ホテルの朝食は前回とくらべて美味しくなったのか?
今回は朝食は洋食、前回は和食なので比較ができませんでした。(笑)
前回に泊まったとき、朝食は和食を選択。
これが、めちゃくちゃ美味しかった。特にお米がおいしくて、ホテルの朝食なのに、これまで食べた高級旅館で出されるた白米と比較しても1,2位を争うぐらい美味しい。

今回は、相方が予約したとき和食が選択できなかったと言ってました。直にホテルに予約するなら和食が選択できるのかなぁ?
まあ、今回の朝食も普通に美味しかったです。
写真のサラダのあとにオムレツとベーコンのアメリカンブレックファーストのプレートが出てきました。
【サービス】リニューアルした万平ホテルは向上したのか?
老舗ホテルなのでフロントなどのホテルスタッフの対応は、前回の宿泊でも高級ホテルの中で最高クラスでした。
リニューアルしても前回と同等程度のサービスと思っていました。
ところがより細やかなサービスが提供されるようになっていて感動!!
フロントでチェックインのとき、フロントマンは相方に対して「奥様、お誕生日おめでとうございます」との挨拶あり。
良い対応だなと思いましたが、これぐらいは老舗ホテルなら当たり前とおもってました。
驚いたのは、他のスタッフが相方の誕生日を知っていること。よく観察するとほとんどのホテルスタッフの耳には無線イヤホンがありました。宿泊者の情報を共有しているみたいです。
いろいろな場面でホテルスタッフから「お誕生日おめでとうございます」と挨拶されます。
これにはびっくり!
人は他人から気遣ってもらえると嬉しいと感じますから素敵な対応です。

もっと驚いたのは相方あてに特別なバースデーメッセージをいただけたこと。
印刷しただけのメッセージならよくあることです。
しかし万平ホテルのバースデーメッセージの差出人である支配人の署名をよく見ると印刷ではなく手書きサインのようです!!
【客層】リニューアルした万平ホテルに泊まるっているのはどんな感じの人?
宿泊客は、「ある程度、高齢のご夫婦」や「お婆さん(お爺さん)と若い夫婦の家族」などが多かったです。
カップルも大学生や社会人になったばかりの若いカップルではなく若夫婦や結婚まじかようなのカップルでした。
宿泊客で、あまりうるさい子供はいないのでゆっくりすごせます。
余談ですが、高級ホテルでは、顔見知りでもないお客さん同士でも廊下ですれ違う時「おはようございます」や「こんにちは」と普通に声をかけあうのことがよくあります。とても良いマナーだと感じます。(民度が高いからかなぁ(笑))
ホテルの駐車場は区画が広く車を停めやすいです。また、宿泊者専用駐車場も完備されていました。
駐車場はそのホテルの雰囲気を良く映していると思います。
フェラーリやマセラッティがある駐車場はお金のありそうな実業家カップルが多かったり、車のほとんどがレクサスである駐車場は高齢の企業経営者がおおいなど・・
万平ホテルの駐車場は、高級車から普通車まで各種あり。ということは、これといった客層に特徴はないよう思いえました。(でも、宿泊客の民度は高い!)
【まとめ】結局、リニューアルした万平ホテルへの宿泊は『おすすめできる』?『おすすめできない』?
結論として宿泊をすすめします。特に若い方に!
リニューアルした万平ホテルはこれまでの伝統の雰囲気を損なわないように改修されました。
また、サービスについても、よりきめ細やかな対応によりサービス向上しました。
高齢の方で、そこそこの社会的ステータスをお持ちの方にとっては外資系の近代的ホテルにはないクラッシクホテルとしての趣きをゆっくり味わうことげできると思います。
しかし、私は若い方にこそお勧め!
宿泊には、それなりに費用がかかりますが、都内の一流ホテルに宿泊し、ホテル内で夕食をとると、この値段では難しいのではないでしょうか?
また、地方の老舗旅館では可能かもしれませんが旅館は旅館。ホテルではありません。
万平ホテルは
- 老舗ホテルの趣きを味わえる
- 上質なサービスを受けることができる
- それなりに高額だがコストパフォーマンスが高い
という特徴を持つホテルです。
若い方が、これからいろいろな場所でさまざまなグレードのホテルに宿泊して、ホテルを比較するには、評価基準となる指標が必要です。
リニューアルした万平ホテルはホテル比較の評価基準になります!
また、若い時の体験は年をとっても色褪せず、長く思い出して楽しめます。
以上が、若い方にリニューアルした万平ホテルをお勧めする理由です。
最後に万平ホテルの公式HPのURLを張っておきます。

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