【元上司が本音で語る】新人社員が『仕事が評価されるため』に最初にするべき、たった一つのこと

スキルアップ

投稿日:2025年6月12日

あなたは、仕事をしていて

「頑張っているのに評価されない」
「同じ同期でも上司から面白そうな仕事を任せられるのは、いつも他の同期」

こんなことを悩んでいませんか?

この疑問に、従業員3,000人を超える職場で総合職として30年以上勤務し、多くの部門を経験して、200人を超える部下を持ったことがある元管理職が回答します。

仕事で評価されないのは、貴方が本当の意味で価値を提供すべき相手、つまりあなたの「本当の顧客」は会社であり、あなたを評価する上司であるということを知らないから。

ビジネスの本質は「価値」を提供して「対価」を得ること。

あなたが会社の顧客に商品を売っても、会社の顧客から直接給料をもらってはいませんよね。

自分の労働力を提供して、労働の対価として給料を出しているのは「会社」であり、その働きぶりを判断するのは「上司」なのです!

仕事で評価される人は「会社が本当の顧客」であるという視点をもてる人。

評価される人には面白い仕事が自然と集まりステップアップしていきます。

また、ステップアップのためには人から嫌らわれない(足を引っ張られない)ようにすることも重要です!

職場で仕事が評価されていないという違和感。

4月に新しい部署に配属されて2か月。慣れない環境で懸命に働く中で、こんな違和感を覚えていませんか?

  • 自分はこんなに頑張っていいるのに、なぜか要領のよい同期の方が評価されている。
  • 同じ新人なのに上司から面白そうな仕事を任せられるのは、いつも他の同期。
  • 面白そうな仕事ができなくて、仕事で評価されないなら転職しようかなぁ・・
  • 評価されて偉くなるためにはどうしたらいいのかな?

なぜ『職場で仕事が評価されない』という疑問に答えるの?

では、なぜ元管理職の私がこの疑問にあえてお答えするのか。それには、二つの理由があります。

【理由の1つ目】は、貴方に貢献したいから。

「何か裏があるのでは?」と感じましたか。もしそうなら、それはあなたが真剣に仕事と向き合っている証拠です。ただ、私のような年代になると、少し違う感情が芽生えてきます。

貴方も私ぐらいの年齢になると感じると思いますが、『若い方の成長に貢献したい』『若い方に自分の知識をシェアしたい』という気持ちが出てきます。若いという点だけでも年齢を経過した私からみたらうらやましいのです!

孫正義(ソフトバンクグループ代表取締役 会長)も若い時に次のようなエピソードがあります。

孫正義は若い時、彼は成功していると思われる著名な経営者や研究者、学者など、約40人に手紙を書き送りました。
手紙の内容は、おそらく彼が抱いているアイデアや、将来のビジョンに関するものでした。

その手紙の送り先として、当時まだ学生だった彼の存在を知るはずもない、世界的な企業のトップや著名人が含まれていました。

この行動の結果、何人かの著名人から実際に返信が届いたと言われています。中でも有名なのは、ソニーの創業者である盛田昭夫氏からの返信です。盛田氏はこの若き孫さんの熱意と行動力に感銘を受け、彼に直接会うことを約束したと言われています。

私がここで言いたいのは、若い人の情熱や行動力には、それ自体に人の心を動かす力があるということです。(もちろん、行動すれば必ず支援されるわけではありませんが・・・)

【理由の2つ目】は、より多くの人に効率的に伝えたかったから。

正直に言うと、一人ひとりに同じ説明を繰り返すのが大変だからです。

私はこれまで、従業員3,000人を超える職場で30年以上勤務。
総合職として福祉・税・IT関係など様々な部門を経験しております。
現在は役職定年でとある場所にいます。

最も多い時、部下は非常勤職員も含め200人超(うち常勤職員は120名以上)。

今も時々、同じような質問をされるので、そのたびに同じ説明をするのであれば、いっそブログにまとめておこうと思った次第です。

『仕事で評価されない』のはあなたが『顧客』を間違っているから!

あなたの『本当の顧客』はだれですか?

本当の意味で価値を提供すべき相手、つまりあなたの「本当の顧客」は、会社であり、あなたを評価する上司なのです!

販売職なら目の前のお客様、営業職ならクライアントが顧客だと思っていませんか?

しかし、ビジネスの構造を考えてみてください。

ビジネスの本質は「価値」を提供して「対価」を得ることです。 あなたがお客様に商品を売っても、その代金は会社のものです。あなたはクライアントから直接給料をもらってはいませんよね。

あなたは、自分の労働力(『人的資本』)という「価値」を会社に提供(『投下』)し、その「対価」として給料(『利益』)を会社から得ているのです。

ですから、あなたの仕事における直接の契約相手は「会社」であり、あなたの働きぶりを判断するのは「上司」なのです。

だからといって、会社の顧客(エンドユーザー)にいい加減な対応をしていい、ということにはなりません。

もしあなたが顧客対応でミスって会社の信用を落とせば、それは会社に損害を与えたことになります。

つまり、あなたが「顧客」である会社に対して損失をもたらしたことになり、当然あなたの評価は下がります。

会社への貢献とは、売上を上げることだけではありません。

職場環境を改善してチーム全体の生産性を上げたり、上司の業務をサポートしたりすることも、立派な「価値提供」なのです。

【まとめ】『仕事で評価される』人は、視点が違う

自分の対象とすべき本当の顧客は会社や上司であることがわかっていただけましたか?

私が管理職だった時、二人の部下が同じような提案をしてきました。

部下A:「お客様は●●を望んでおります。課長は難しいと仰いますがお客様のために▲▲をすべきです。」

部下B:「お客様は●●を望んでおります。課長は難しいと仰いますが▲▲という選択をすれば売り上げが■■円増加し、わが社のためになります。結果としてお客様も喜んでいただけます。」

この二人の部下の視点の違いが判りますか?

私が次に重要でおもしろい仕事をまかせたのは、言うまでもなく部下Bでした。
そして、「この部下Aは他の部署に行っても評価されず、ステップアップできないな」と思いました。

あなたは、このような考え方をする上司が嫌いですか?

あなたが、上司を嫌うのは自由です。しかし、会社という組織で上司と正面から対立しても、あなたに勝ち目はほとんどありません。
(私ならAのような部下は「そうだね。あなたの言うとおりだね」と穏やかに話しを聞き、折を見てすぐに部署を異動させます。)

会社で評価されステップアップしていくためには、人から嫌われないことも重要!(「好かれる」ということではまりません。「足をひっぱられない」ようにするということです。)

もし、こんな会社が嫌なら転職するのは貴方の自由です。

貴方の(労働力という)『人的資本』をどこに『投下』(向ける)かは、あなたの自由ですから・・・

コメント

タイトルとURLをコピーしました